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ネットワークカメラは簡単?


近年、IoT(インターネットオブシングス)化が進み、防犯カメラに限らずあらゆる家電・電化製品をネットワークに繋げる事で、
私たちの生活はより便利になるシーンが増えています。
その反面、ネットワークに繋いで運用するからには、「IT機器」であると認識すること。管理者は正しいセキュリティ知識を持つことが求められています。

インターネット(WAN)からカメラ映像を見る場合、いくつもの機器を経由します。 各機器の設定を初期設定のまま使用することは、パスワードがかかっていない状態とほぼ同義です。 第三者に映像が見られることへのリスクのほかに、PTZカメラの画角を攻撃者などに意図的に操作され、肝心な映像が撮影されないといったリスクも懸念されます。

最低限、

・パスワードを任意のものに変更する。
・設定したパスワードの管理を工夫する。
・設定が可能な機器には、固有のアドレス/ポート設定を行う。

といった点を留めておいてください。


一般公開(ライブ中継)されているカメラ(駅や公共施設等)であれば問題ありませんが、意図せず公開状態になっている場合は、情報漏えい・プライバシー侵害となりかねません。

自分や家族・会社・町を守る為のはずの防犯カメラが、不正アクセスの被害を受けたり、意図せず他人に損害を与えてしまうことも起こりえます。 より安全にネットワークカメラを運用をするには、カメラ単体だけでなく、その通り道であるネットワークの仕組みを理解する事も大切です。

ネットワークカメラの通信方法(種類)について

昨今、「難しい設定は不要」「簡単につながる」と謳うカメラを多く見受けます。
しかし、その「簡単」な仕組みを理解するのは少し難しいです。このページではネットワークカメラの通信方法(種類)の一部を説明します。

P2Pとは?

P2P(ピア・ツー・ピア)とは、各ピアがデータを保持し、複数の端末間で通信を行う際同格ピア(ノード)同士が通信をすることを特徴とする通信方式を指します。接続するユーザ数が膨大になっても特定の端末に負荷が集中しにくいといったメリットがあります。P2P方式のカメラの場合、UID(ユーザー識別子)とMACアドレス(機器の物理アドレス)で管理されています。接続が安定しない場合は中継サーバーを経由する仕組みのものもあります。

UPnPとは?

UPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)とは機器を接続(ON切替)しただけで自動的にインターネット接続を可能にするプロトコルを指します。最近(2017年現在)機器の機能の一つとして搭載されているものが多いです。DDNS登録や固定IP取得が不要で接続できる事がメリットですが、ルーターを初期設定のままでこの機能をONにすることは大変危険です。その機器のIPアドレスとポート番号がわかる者ならばLAN環境に侵入される恐れがあります。各機器の設定を任意のものに変更した上で使用してください。

DDNSとは?

DDNS(ダイナミック・ドメイン・ネーム・サービス)とは動的に割り当てられて変動するIPアドレスを、固定のホスト名に登録・管理する仕組みを指します。各メーカーが製品の付加サービスとして無料または有料で提供しているものがあります。 防犯機器で設定する場合は、WAN環境から機器にアクセスし操作するために設定します。ルーターのポート開放(設定)作業が必要です。 また、サードパーティ(第三者団体(企業、機関等))のDDNSサービスは、一定期間アクセスがないと接続が途切れたり、サービス終了となるものもあるので確認が必要です。

固定IPアドレスとは?

固定IPアドレスとは、通常、動的に割り当てられて変動するIPアドレスですが、運用する機器に任意で固有のアドレスを持たせる仕組みを指します。プロバイダが提供していて多くの場合有料のものが多く、ランニングコストが発生します。 使用しているプロバイダ/製品や構成により設定方法が異なりますのでここでの説明は割愛します。

DDNS 固定IPアドレスとは?

当店でも様々なメーカーの製品を取り扱っておりますが、使用用途をお聞きした上で、メリット/デメリットを踏まえてご提案しております。
その他にも、端末(パソコン・スマートフォン・タブレット等)のOS、ソフトウェアバージョンとアプリのバージョンの互換性、更新状況の確認も大切です。
日々進化しているネットワークカメラですが、使用用途によってはその仕組みを理解すること、信頼できるサービスを選ぶ事が大切です。